歯冠が割れた或いは虫歯が進行した

歯を抜歯せずに治療する方法の1つに

エクストルージョン(歯根廷出)と

言われる治療法があります。

 

通常、歯冠が無くなる程

歯が損傷した場合には

抜歯しか治療方法がないと

良く言われますよね。

 

そんな常識を変えるような

画期的な治療法の様ですが

一体、どのような治療法なのでしょうか。

 

今回は、このエクストルージョンの

治療法について解説していきます。

■ どのような治療法なのか

エクストルージョンは虫歯や外傷が

原因で歯冠が破損しており通常では

抜歯以外に方法がない場合でも

条件を満たしていれば選択できる

保険適応外の治療です。

 

ekustor

治療法は割と単純で

正常な歯根部分を引っ張り上げた後

露出した部分に土台(歯冠)を作る

ことで歯を正常な状態へと戻します。

 

元の歯根を土台としているので

インプラントの様に新たに

骨を削たりすることも殆どなく

治療できるのが特徴です。

 

正常な歯根が残っていれば可能で

通常の治療法では抜歯するような

歯であってもエクストルージョンなら

抜歯せずに治療することができます。

 

また、骨移植とは違い

一切歯を抜かずに治療できるので

治療後の細菌感染のリスクが

低いのも特徴です。

 

■ エクストルージョンのデメリット

抜歯せずに治療ができる

画期的な治療法ですが

デメリットも数多いです。

 

■ 場合によっては外科手術が必要

歯根を引き上げるのでそれに伴い

周りの骨も一緒に引き上がるため

骨の高さが変わってしまうことも

あります。

 

安定した歯にするためには骨と

歯茎との位置関係も非常に重要なので

場合によっては治療後外科手術で

修正する場合もあります。

 

■ 保険適応外なので高額

上記にも書きましたが

このエクストルージョンは

保険適応外なので費用負担も

大きくなることもあります。

 

治療費は各病院バラツキが

ありますが最低でも4~5万円以

かかることが殆どの様です。

 

また、エクストルージョンと

同時に引き上げた歯根の上部に

歯冠を付けるなど別の治療も

行うので費用はこれより高くなる

場合も多いです。

 

■ 治療できる医師は極一部

エクストルージョンは全ての

歯医病院で受けられるのではなく

数少ない一部の歯科病院でしか

この治療を受けることができません。

 

そのためエクストルージョンで

万が一治療が上手くいかない場合に

セカンドオピニオンを行うのが

難しいとも言えます。

 

■ 治療に時間がかかる

エクストルージョンは歯根の

引き上げを行いますが矯正の様に

時間をかけて歯を動かすことと

原理が非常に似ているため治療

(歯根を引き上げるまでに)は

数ヶ月かかることもあります。

 

歯根を引き出して処置をした後も

しっかりと歯を支える骨が

できるまでにはどうしても

時間がかかってしまいます。

 

また、人工的に歯を動かす以上

後戻りの可能性もないとは

言い切れないのもデメリットです。

 

■ まとめ:抜歯せずに治療できるが最大の長所

エクストルージョンは

ある程度長さのある正常な

歯根さえ残っていれば抜歯せずに

治療できるが最大の長所です。

 

保険適応外で治療期間も長く

治療の受けられる病院が少ないなどの

デメリットも多いですがそれだけの

価値は大いにある治療法です。

 

自分の歯を残せることは長い目で

見れば非常に大きなメリットなので

エクストルージョンで治療できる

可能性が残されている場合なら

検討してみると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。