インフルエンザ治療薬の中では唯一1回の

吸引で服用が完了する「イナビル」

 

タミフルやリレンザのように5日間続けて

服用する必要がないので、患者にとっては

飲み忘れの心配のない便利な治療薬です。

 

ただ、人によっては熱が一旦さがっても

ぶり返したり、再発する可能性があり、

完璧な治療薬という訳ではありません。

 

今回は、イナビルの特徴や副作用、

万が一再発してしまった際の

対処法について解説していきます。

イナビルの特徴

イナビルは、タミフルやリレンザと同様

A型・B型インフルエンザに効果のある

治療薬で、発症から48時間以内に

服用することで効果を発揮します。

 

イナビルには、1本の吸引器に20mgの

薬が入っており、大人と10歳以上の

子供は2本、10歳未満の子供は

1本吸引します。

 

1回服用するだけで完了するため、

リレンザのように再度服用することは

ありません。

また、多くの場合は病院を受診した時に

その場で吸引します。

 

イナビルを治療に使う場合には

保険が適用されます。

ただし、インフルエンザ予防で

使う場合には自由診療となるので

全額自己負担です。

 

イナビルの副作用

イナビルで副作用が起こるのは極稀な

ケースですが、起こりうる軽度の副作用は

  • 下痢
  • 吐き気
  • 発疹
  • じん麻疹

といった副作用です。

基本的に、意識の低下や異常行動といった

重い副作用はまず起こらないとされています。

 

また、1回の吸引で終わる性質上、

服用場所は病院であることが殆どなので、

医師の指示通りに使用すれば副作用を

心配する必要はありません。

 

心配なことがあれば、その場で医師に

聞くこともできますし、何か問題があれば

イナビルではなく、別の治療薬が

処方されることでしょう。

 

ただし、インフルエンザウイルスによる

意識障害や異常行動が起こる可能性は

少なからずあるので、インフルエンザの

発症後2日間は患者を一人にしないよう

配慮することが重要です。

これはどのインフルエンザ治療薬でも

同じことが言えます。

 

ぶり返した際の対処法

イナビルの場合は、1回の吸引で服用が

終わるため、最初の吸引時に正しく

薬を服用できていなかったり、途中で

効果が薄れたりなどして、ウイルスが

再度活発化することがあります。

 

また、イナビルは他のインフルエンザ

治療薬に比べても、ぶり返しが起こる

可能性が高い傾向にあります。

 

インフルエンザがぶり返すことを

二峰性発熱(にほうせいはつねつ)と言い

主に、免疫力の弱い子供や高齢者に

起こりやすい現象です。

また、インフルエンザウイルスの中で

ぶり返しが起こりやすいのはB型

インフルエンザです。

もし熱がぶり返してしまった場合には

できる限り安静にして、なおかつ

こまめに水分補給を取ることが重要と

なります。

 

最初の時の発熱に比べて高熱が出る

可能性は低く、ぶり返した熱は

1日~2日ほどで収まるので、再発しても

慌てずに安静にすることが重要です。

 

また、熱が出るというのはウイルスと

戦っている証拠でもあるので、解熱剤で

無理に体温を下げようとするのは

逆効果となる恐れがあります。

参考:解熱剤の効果と正しい使い方

 

病院で処方された薬が残っているなら

服用を続けて、症状が落ち着くまでは

安静にしましょう。

 

ただ、ぶり返した際に38.5度以上

高熱が出たり、意識が朦朧とする、

2日以上たっても熱が下がらないといった

場合には合併症や他の病気を引き起こす

恐れがあるので、異常を感じたら

早めにもう一度病院を受診しましょう。

 

まとめ:完治するまでは安静にすることが大事

このようにイナビルは1回の吸引で服用が完了しますが、ぶり返しの可能性は他の薬に比べて高いので熱が下がっても数日間は安静にすることが大事です。

インフルエンザウイルスは発症から最低5日間は体内で活動しているため、発症から1日~2日で熱が下がっても、再度ぶり返す可能性があります。

ぶり返した場合には水分補給を行いつつ安静にし、万が一体調が悪化した場合には早めに病院を受診するようにしましょう。

以上、参考になれば嬉しいです。